フリーランスのデザイナーのメリットとデメリット徹底比較

フリーランスのデザイナーのメリットとデメリットデザイン

フリーランスのデザイナーにはメリットとデメリットがあります

フリーランスの人は自由でいいよな〜。なんでも経費で買えるんでしょ!?

フリーランスはいいことばかりじゃないのよ・・・

こんにちはヤマケン(@noradezain)です。

フリーランスの人口も増え(フリーランスに関する実態調査 2019年度版より)、会社勤めをしている人からしたら「自由でいいな〜」なんて思われがちですが、フリーランスの身からすると会社勤めの方が羨ましいこともたくさんあります。

フリーランスのメリットやデメリットを理解しないで無闇にフリーランスになってしまうと、想像とは違う大変さをたくさん知ることとなり、結局また会社勤めとなってしまいます。

特に「デメリット」をよく理解した上でフリーランスの道を検討してみてください。

フリーランスデザイナーのメリット

  • 働く時間を選べる
  • 働く場所を選べる
  • 人間関係のストレスがない
  • 収入に限度がない

働く時間を選べる

会社に勤めていると嫌が応にも通勤時間+就労時間で7〜9時間くらいは一日の時間が拘束されてしまいます。つまり自分の7〜9時間を会社に売ることでその対価としてお金をもらっているわけですね。

それも、決められた時間に行き、決められた時間に終え、残業をするという融通のきかない時間の中で働くこととなります。

フリーランスの場合、始業時間も終業時間も自分で決められますので、仕事を早く切り上げてしまえばその時点で仕事は終わりです。

働く場所を選べる

会社勤めをしていると毎日の通勤があるますが、雨の日も風の日も満員電車に揺られ、あるいは渋滞にイライラしながら1日をスタートするのは大変ストレスになります。

フリーランス、特にデザイナーの場合はPC一つあればどこでも仕事ができますので、自宅、ファミレス、カフェ、公園、図書館、毎日どこで働いても誰からも文句も言われません。

「毎日同じ時間に決められた場所に行かないとならない」という制約から解放されるのはとても人生の幸福感を高めてくれます。

人間関係のストレスがない

フリーランスのデザイナーは基本的には一人で成立しますので、会社内の嫌な人間関係などはありません。

クライアントの担当者が嫌な人だとか、外注先のイラストレーターやフォトグラファーで馬が合わないといった場合は取引をしなければ良いだけなので、会社のように逃げ場がないということがなく、精神衛生上とても安定しています。

収入に限度がない

会社勤めをしているとどんなに難しいプロジェクトに取り組もうが残業しようが、時間に対する対価が支払われるだけですので収入に限りがあります。せいぜいボーナスが多少増えるくらいでしょう。

しかしフリーランスのデザイナーの場合、稼げば稼いだだけ自分の収入になります。しかも働く時間も自分で決められますので、より早く仕事を終えたり、あるいは誰かに仕事をオーダーすることでより効率的に収益を上げることができます。

ちなみに、よくフリーランスは「なんでも経費で落とせるんでしょ〜」と、あたかも誰かが肩代わりしてくれる魔法のお金、と勘違いされがちですが、自分で稼いだお金の中から払うべき所得税が少なくなるという事です。

フリーランスデザイナーのデメリット

  • すべて自分でやらなければならない
  • 収入が安定していない
  • 常に学び続けなければならない
  • 孤独

すべて自分でやらなければならない

会社員であれば、経理や税金の処理など面倒なことはすべて会社がやってくれますが、フリーランスは自分でやらなくてはなりません。

それだけではなく営業や広報、事務作業などすべてひっくるめた「経営」を自分一人でやる必要がありますので、デザインだけに集中していれば良いという訳ではありません。

ただ、確定申告や経理などは非常に簡単に操作できるツールがたくさんありますので、これらを活用する事で面倒な雑務を最小限にできます。

収入が安定していない

会社員なら、繁忙期・閑散期にかかわらず毎月決まった給与が支払われるので収入が安定していますが、フリーランスの場合は稼ぎがない場合は収入はゼロです

稼ぎがある時は良いですが、低迷している期間が続くと将来的な不安でメンタルが削られます。

常に学び続けなければならない

会社にいると、社内の人から受動的に新しい情報を得ることなどがありますが、フリーランスの場合、新しい情報や技術を自分から学び続けに行かねばなりません。

最近のデザインのトレンド、最新のアプリケーションは何か、仕事を効率化できるツールはないかなど、アンテナを張ってインプットしていないとあっという間に過去に取り残されてしまいます。

孤独

フリーランスは孤独です。雑談をする相手もいなければ、相談する相手もいません。

交流会やSNSなどで横の繋がりは持てますが、自分の経営においては常に孤独の中で戦い続けなければなりません。

1人が気楽で良い、と考えられる人は良いですが人とコミュニケーションをとる中で力を発揮できる人にとっては少々辛いかもしれません。

会社勤め10年、フリーランス10年の自分が感じたこと

私は広告代理店、出版社、デザインプロダクションで会社員として働いていました。その中で特によかったと感じることは

  • 同僚に仕事の相談ができる
  • デザインに集中できる
  • 安定している

・・・です。本当にこれはフリーランスになると中々できなくなるので辛いところです。

逆に、フリーランスでよかったのは

  • 経営の仕組みを理解できる
  • 将来を真剣に考えられる
  • 自分をブランド化できる

という点です。これは本当に重要で、会社の安定した状況にいると考えもしないことですが、長いスパンでデザイナーとして活動していくためには大切な事です。

勉強しまくることで不安を解消できる

様々なデメリットや不安要素をあげましたが、自分自身このようなネガティブなことを勉強することである程度埋めることができました。

世の中にはPhotoshopやIllustrtorの使い方に書いた書籍などがありますが、ああいった類の物を読んでもフリーランスデザイナーとしての不安はぬぐえません

できる限り著名で実績のあるデザイナーの書籍や、映像、SNSをチェックしつつ、経営やビジネスについての文献から学ぶことで自分のポジションを確認するとともに不安も解消されていきます。

無謀に独立せず、計画を立ててフリーランスになろう

かくいう私は全く取引相手がないゼロの状態でフリーランスになってしまい、様々な苦労をしてきました。仕事がなくて再就職しようとしたこともありますし、闇雲に営業をかけて無駄に時間だけを浪費したこともあります。

これからフリーのデザイナーになろうという方は、できる限りリスクや不安要素を理解した上で計画性を持ってフリーランスになりましょう。

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