アフターコロナでデザイナーが備えるべき4つのポイント

【予想】アフターコロナでデザイナーが備えるべき事デザイン

新型コロナウイルスによる影響によってデザイン業界も大きく変わろうとしています。2020年2月25日のイベント自粛要請が出てから、徐々に仕事の受注が減少しているデザイナーは多いのではないでしょうか?

この歴史的な大災害によってデザイン業界も変化をしていくものと予想されます。

普段フリーランスのデザイナーとして生計を立てている自分がアフターコロナのデザイン業界について勝手に予想してみました。※あくまで一個人の予想です。

ちなみに自分の仕事の状況に関しては以下のような感じでした。

  • 2020年2月25日 イベント自粛要請 → まだ特に影響なし
  • 2020年3月10日 自粛延長要請 → キャンセルやペンディングが増える
  • 2020年3月11日 WHOによるパンデミックを宣言 → 受注がどんどん減る
  • 2020年3月24日 東京オリンピック延期決定 → ヤバイ
  • 2020年4月7日 緊急事態宣言 → めっちゃヤバイ

アフターコロナでデザイン業界に起こりそうな事

広告費の削減

不況になると広告費が真っ先に削減されるのはリーマンショックや東日本大震災の時に経験済みですね。

著名なブロガーでYoutubeでも活躍されているマナブさんも以下のようにツイートしています。

広告費が削減されると、広告を作るデザイナーに回ってくるお金も減少することが予想されます。

オンライン化

今回のコロナショックでZoom(ズーム)やteams(チームス)などを利用してオンライン会議などを行った人はたくさんいるでしょう。

これによって「Web会議で十分じゃね?」と感じると同時に、みんなが都合を合わせて同じ場所で会議していたことがどれだけ時間を浪費していたか実感したのではないでしょうか。これによってアナログだったもののオンライン化が進むと予想できます。例えば、

などが当たり前になると思います。

フリーランスデザイナーの増加・低価格競争

リモートワークが推奨され、自宅で業務をこなしていると会社に依存する危険性・不安を実感した人は多いと思います。

昔のような終身雇用制度はとっくに崩壊した上に、今回のような事態になった時会社が生活を担保してくれる時代ではなくなってしまいました。

今クビを言い渡されたらどうしよう

こう考えた人が次に取る行動は、本職とは別に副業を始める、あるいは別のスキルを磨くということでしょう。

デザイナーは在庫を持たず、リモートで出来る仕事ですし何よりデザインすることは楽しく華やかに感じる業種なので、今後フリーランスのデザイナーはさらに増えると思います。そうなった時に、今以上に低価格で請け負う人が大量に現れ価格破壊が起こりうると考えます。

高価格と低価格の二極化

上記のような低価格路線のデザイナーが増えることに反して、より専門性を持った高価格なデザインの需要も増えていくかと思います。

ブランディングやUI/UX、ゲームエンジン、人工知能などデザインが抱擁する領域は年を増すごとに専門化し、そういった特殊な分野に直接対応できるデザイナーや、それらを総括できるクリエイティブディレクターとしての資質を持ったデザイナーの需要も高まると予想されます。そして、そういった分野はより高価格なデザイン料金を払ってでも必要とされるでしょう。

アフターコロナでデザイナーが備えるべき事

【その1】付加価値の明確化

広告費の削減に伴い、企業はデザインに明確なリターンを求めると考えられます。

実際にどれくらい売り上げに貢献できるのか、どれくらいブランド価値を高められるのか、会社に何をもたらすのか、など自分の付加価値を明確にすることで会社はデザイナーへの対価に納得することができます。

ただポートフォリオに作品を羅列するのではなく、デザインに対して目標達成までの具体的なプロセスや、成果の説明が必要になるかもしれません。

【その2】少数精鋭のチーム作り

令和は「個の時代」とも言われていますが、個人でやれることにも限界ありますし競争が激化していく中でライバルとの差別化や強みを打ち出すためには、他者との連携は欠かせないでしょう。

ただ、従来の会社組織のように、たまたまそこに集った人たちが雇用を持続するために連携するのではなく、「個」のスペシャリスト集いお互いの利益を最大化し「共生」できるような少数精鋭のチームが強みになると考えます。

【その3】デザイナー個人がオウンドメディアをもつ

1〜3社くらいからのデザイン仕事に依存していたデザイナーはコロナショックで痛手を被っているでしょう。

これは、コロナショックをきっかけに気づいただけにすぎず、本来受託型の仕事はそのような危うくリスキーな綱渡りなのです。

そのような自体を避けるため、デザイナー個人でオウンドメディア(SNS、ブログ、Webサイト)を持ち、受託に依存しないような仕組みづくりが必要です。例えば、

  • オウンドメディアで収入(広告・案件)を得る
  • オウンドメディアで集客をする
  • オウンドメディアでポジション(実績・信用)を担保する

など、もちろん受託仕事は残しつつ自身のオウンドメディアと両輪で進めることがデザインで安定した収益を得るためのリスクヘッジになると思います。

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【その4】海外もマーケットとして考えていく

日本はこれから少子高齢化になるのは確定していますし、国境を超えたやり取りについても技術の発達が補い、日本国内で少ないパイを取り合うのではなく海外もマーケットとして考えていくのがごく自然な流れではないでしょうか。

海外からのデザイン仕事の受注はハードルが高いかもしれませんが、丁寧で信頼が持てる日本的なデザインや、日本でビジネスを展開したい海外の企業に向けたデザインなど、「日本」というアイデンティティを活用して展開していくことが大切かもしれません。

当然海外は制作料金や契約、要望などは日本とは異なるので、手っ取り早いのはそのような知識に長け、海外から仕事を取れる人と組むことかと思います。

まとめ

あくまでも個人の予想に過ぎませんので、実際どうなるかは全く見通しが立ちません。

ただ、今回の一件で時間に余裕ができたデザイナーは多いと思いますので、これを機会に将来に備えて次の一手を打っておくことはとても重要かと思います。

そして一刻も早くこのコロナショックが収束することを願います。

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